大和思想 五章 「優しさ」と「厳しさ」を持っている
「大和思想を実践している人」は、「優しさ」と「厳しさ」を持っています。
「大和思想」の「目的」は、「世の中の全ての人と共に『幸福』になること」です。
ですから、「大和思想を実践している人」は、「自分の幸福」だけでなく、「『自分以外の全ての人』の幸福」も考える「優しさ」を持っています。
「困っている人を助ける優しさ」「全ての人に対する思いやり」「弱者救済の精神」、「大和思想を実践している人」は、このような、「『自分以外の全ての人』の幸福」を考える「優しさ」を持っているのです。
また、「大和思想を実践している人」は、「『全体をまとめる』ために必要である」という理由からも、「優しさ」を持っています。
常に、誰に対しても「優しく」接するのは簡単ではありませんが、「全体をまとめる」ためには、「優しさ」が必要になります。
相手に「優しく」接したからといって、その人に「優しく」接してもらえるとは限りません。
それどころか、「優しく」接した相手に「冷たく」されることもあります。
また、自分が疲れているとき、悩んでいるとき、困っているとき等には、自分のことで精一杯になり、周りの人に「優しく」接するのが難しくなります。
ですが、「優しさ」を失い、「自分のこと」だけを考えて行動したり、周りの人に「冷たく」接したりしていたら、「人間関係」は確実に悪くなります。
また、「優しさ」が全くなかったら、周りの人は、その人に接しづらいので、コミュニケーションが円滑に行なわれなくなり、必要な「情報」を「得ること」や「伝えること」ができなくなります。
ですから、「優しさ」を持っていなかったら、「全体をまとめること」ができなくなるのです。
このことから分かるように、常に、誰に対しても「優しく」接するのは簡単ではありませんが、「全体をまとめる」ためには、「優しさ」が必要になるのです。
ですから、「大和思想を実践している人」は、「『全体をまとめる』ために必要である」という理由からも、「優しさ」を持っているのです。
さて、このように、「大和思想を実践している人」は「優しさ」を持っているのですが、「優しさ」だけでなく「厳しさ」も持っています。
「全体をまとめる」ためには、「『全体をまとめるために必要なこと』は必ず行なう」必要があります。
たとえ、やりたくなくても、「やる必要がある」なら「しっかりやる」必要がありますし、言いづらくても、「言う必要がある」なら「はっきり言う」必要があります。
「行なう必要がある」ということは、「その行動が必要である」「必ず、それを行なわなければならない」ということですから、「全体をまとめる」ために必要なら、どのような理由があっても、必ず行なわなければならないのです。
ですから、「全体をまとめる」ためには、「厳しさ」が必要になります。
「『行なうべきこと』は必ず行なう厳しさ」「『ダメなものはダメ』とはっきり言う厳しさ」「『必要なこと』は妥協しないで徹底的に行なう厳しさ」、つまり、「自分に対する厳しさ」「周りの人に対する厳しさ」が必要になるのです。
「厳しく」なるべきところで、「心の弱さ」や「同情心」や「甘さ」から、自分に対しても、周りの人に対しても「厳しく」なれなかったら、「全体をまとめること」などできません。
「厳しさ」がなかったら、「『必要なこと』を確実に行なうこと」ができないので、「全体をまとめること」はできないのです。
このことから分かるように、「全体をまとめる」ためには、「厳しさ」が必要になるのです。
ですから、「大和思想を実践している人」は、「厳しさ」も持っているのです。
さて、このように、「大和思想を実践している人」は、「優しさ」と「厳しさ」を持っているのです。
「優しさ」がなければ、「人間関係」が悪くなりますし、周りの人は、その人に接しづらくなります。
また、「厳しさ」がなければ、「『必要なこと』を確実に行なうこと」ができません。
ですから、「大和思想を実践している人」は、「優しさ」と「厳しさ」を持っているのです。
「大和思想を実践している人」は、「全体をまとめる」ために、「優しさ」と「厳しさ」を持っているのです。
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