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「老人」を敬う

大和思想 六章  「老人」を敬う


 ※ここで言う「『老人』を敬う」とは、「『老人』を『尊い存在』と考え、丁寧に接する」「『老人』を『尊い存在』と考え、それを行動や態度で示す」という意味です。

 また、これは、自分の「両親」「祖父母」だけでなく、「世の中の全ての『老人』を敬う」ということです。



「『共存共栄の世の中』を実現させ、維持する」ためには、「『老人』を敬う」という「『人間関係』のルール」が必要になります。


 世の中には、「体が衰え、若い人と同じように働いたり、活動することができない」という側面だけを見て、「老人」を「邪魔者扱い」する人がいますが、「老人」は、すでに、長い間「社会」に貢献してきた存在です。

 一生懸命働いて「家族」を養ったり、税金を納めて「国家」を支えたり、「社会活動」を通じて「社会」に貢献したり、「有益な情報」を若い人に伝えたりと、長い間、様々なことを通じて「社会」に貢献してきました。


 人間は生きていれば年をとりますし、年をとれば体が衰え、若い人と同じように働いたり、活動したり、「社会」に貢献したりすることができなくなります。

 ですが、「老人」は、すでに、長い間「社会」に貢献してきたのです。

 ですから、世の中の全ての人は、「長い間『社会』に貢献してくれたことに『感謝』する」という意味で、当然のこととして「『老人』を敬う」べきだと言えます。


 どのような「全体」においても、「全体」に貢献した人が、それ相応の「報酬」を受けるのは当然のことです。

 ですから、世の中の全ての人は、長い間「社会」に貢献してくれた「老人」に対して、当然のこととして、「『全ての人から敬われる』という報酬」を与えるべきなのです。



 さて、このように、本来、世の中の全ての人は、当然のこととして「『老人』を敬う」べきなのですが、「『共存共栄の世の中』を実現させ、維持する」ためにも、「『老人』を敬う」必要があります。


 世の中には、「老人」を「邪魔者扱い」する人がいますが、もし、「『老人を邪魔者扱いすること』が当然の世の中」であったら、全ての人が、年をとったら苦しい思いをし、「幸福」を感じられなくなります。

 また、「『老人を邪魔者扱いすること』が当然の世の中」であったら、多くの人が、「どうせ一生懸命『社会』に貢献しても、年をとったら『邪魔者扱い』される」と考え、「社会」に貢献する「意欲」をなくしてしまいます。

 そして、その結果、「『共存共栄の世の中』を実現させ、維持すること」ができなくなります。


 このように、「『老人を邪魔者扱いすること』が当然の世の中」であったら、全ての人が、年をとったら「幸福」を感じられなくなりますし、多くの人が、「社会」に貢献する「意欲」をなくしてしまうので、「『共存共栄の世の中』を実現させ、維持すること」はできなくなるのです。

 ですから、世の中の全ての人は、「『共存共栄の世の中』を実現させ、維持する」ためにも、「『老人』を敬う」必要があるのです。


 これらのことから分かるように、「『共存共栄の世の中』を実現させ、維持する」ためには、世の中の全ての人が、「『老人』を敬う」必要があるのです。

「老人」と接するときは、相手を「尊い存在」と考え、丁寧に接します。

 相手の体が衰えていることを考え、丁寧に、親切に接します。

「老人」が歩いているとき、横断歩道を渡っているとき、階段を上っているとき、下りているとき等は、それを温かく見守ったり、手伝ってあげたりします。

「『共存共栄の世の中』を実現させ、維持する」ためには、世の中の全ての人が、このように「『老人』を敬う」必要があるのです。

 つまり、「『共存共栄の世の中』を実現させ、維持する」ためには、「『老人』を敬う」という「『人間関係』のルール」が必要になるのです。


続きを読む ⇒ 大和思想 六章  まとめ

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