大和思想 三章 序文
※三章で言う「全体」とは、「家族」「友人の集まり」「学校」「会社」「国家」等の、「人間がつくりだす『集団』『組織』『社会』」のことです。
「大和思想」は、「『世の中の全ての人が、自ら率先して、普段自分が関わっている全体をまとめること』によって、『共存共栄の世の中』を実現させ、世の中の全ての人と共に『幸福』になる」という「思想」です。
ですから、「大和思想を実践する」とは、「常に、自ら率先して、普段自分が関わっている『全体』をまとめる」ということです。
また、「大和思想を実践して生きる」とは、「常に、自ら率先して、『普段自分が関わっている全体をまとめるための働きかけ』をして生きる」ということです。
このように、「大和思想」においては、「普段自分が関わっている『全体』をまとめること」が根本的に重要なのですが、実際に「全体をまとめる」ためには、「全体の構造」をしっかり理解する必要があります。
世の中には、「家族」「友人の集まり」「学校」「会社」「国家」等、様々な「全体」があり、それぞれには、それぞれの「構造」がありますが、「『全体の構造』の中核を成す部分」は、全ての「全体」に共通しています。
「全体をまとめる」ためには、この「全体の構造(全ての『全体』に共通して備わっている『全体の構造の中核を成す部分』)」をしっかり理解する必要があるのです。
そこで、三章では、この「全体の構造」について説明したいと思います。
さて、これから説明する「全体の構造」は、言うなれば「全体の設計図」です。
「設計図」とは、例えば、「それを見ながら『机』を作れば『設計図』どおりの『机』ができ、それを見ながら『家』を建てれば『設計図』どおりの『家』が建つ」というものです。
また、「それを見なければ『何をどうすればいいか』が分からないので、『机』を作ることも『家』を建てることもできない」というものです。
もちろん、その「設計」を正確に理解している人であれば、「設計図」を見なくても、「設計図」どおりの「もの」を作ることができます。
ですが、その「設計」を理解していない人が、「設計図」を見ずに「机」や「家」を作ろうと思っても、それは不可能なのです。
それと同じで、いくら「家族」「友人の集まり」「会社」「国家」等の、普段自分が関わっている「全体」をまとめようと思っても、「全体の構造」が分からなければ、「何をどうすればいいか」が分からないので、「全体をまとめること」はできないのです。
ですから、「全体をまとめる」ためには、まず、「全体の構造」をしっかり理解する必要があるのです。
これから、この「全体の構造」について説明していきますが、これは、世の中の全ての「全体」に共通するものなので、この「全体の構造」をしっかり理解し、それに従って「『全体をまとめる』ための働きかけ」をすれば、誰でも「普段自分が関わっている『全体』をまとめること」ができます。
人によっては、「『全体の構造』を理解しても、自分には『全体をまとめること』など、とてもできない」と思うかもしれません。
ですが、どれだけ不器用な人でも、「机の設計図」を見ながら根気よく作業を続ければ、「設計図」どおりの「机」が作れますし、「家の設計図」を見ながら根気よく作業を続ければ、「設計図」どおりの「家」を建てることができます。
まして、「机の設計図」を見ながら作業をして「椅子」ができるということはありませんし、「家の設計図」を見ながら作業をして「車」ができるということはないのです。
ですから、どのような人でも、「全体の構造」をしっかり理解し、それに従って根気よく「『全体をまとめる』ための働きかけ」を続ければ、「普段自分が関わっている『全体』をまとめること」ができるのです。
たとえ、理想どおりには、まとめられなくても、「全体の構造」を全く理解していない場合と比べたら、よほど上手く「まとめること」ができるのです。
ですから、これから説明することは、しっかり理解してください。
そして、普段自分が関わっている「全体」を、しっかりまとめてほしいと思います。
さて、それでは、これから、「全体の構造」について説明していきたいと思います。
これから説明することは、それぞれが「全体の構造」の「一部分」なので、それぞれを「断片」として捉えるのではなく、「一つの大きな構造」として捉えてください。
また、できれば、それを「イメージ」で捉えてください。
「設計図」は明確であればあるほど、実際の作業は楽になります。
ですから、これから説明することを、じっくり読んで、より明確な「設計図」を手に入れてください。
続きを読む ⇒ 「全体」は「共通の目的を持った人」の 集まりである