大和思想 三章 「全体を構成する全ての人」を「まとめる」必要性について
※ここで言う「『全体を構成する全ての人』をまとめる」とは、「『全体を構成する全ての人』を『全体の目的を実現させることができる状態』にする」という意味です。
ここまで、「全体の構造」の「基礎」について説明してきました。
ここからは、「『全体を構成する全ての人をまとめる』ために必要なこと(『全体を構成する全ての人をまとめる』ためのシステム)」について説明していきたいと思います。
先ほど説明したように、「全体の構造」の「基礎」は、「目的」「複数の人」「システム」です。
この中で、「複数の人」と「システム」は、「『全体の目的を実現させること』ができる状態」である必要がありますが、「複数の人(全体を構成する全ての人)」は、それぞれが「自分の考え」を持った「独立した個人」なので、放っておいたら、それぞれが思い思いに行動して、「『全体の目的を実現させること』ができる状態」にはなりません。
ですから、「全体の目的」を実現させるためには、「全体を構成する全ての人を『全体の目的を実現させることができる状態』にまとめる」必要があります。
人によっては「結果さえ良ければいい」と言って、「人をまとめること」を考えませんが、「全体を構成する全ての人」がまとまっていなかったら、「全体の実力」を十分に発揮させることができないので、「いい結果」を得ることはできません。
ですから、「全体の目的」を実現させるためには、「全体を構成する全ての人」を、積極的に「まとめる」必要があるのです。
「全体の目的」を実現させるためには、「全体」を「単なる『個人』の集合体」ではなく、「『全体の目的を実現させるための働きかけを行なっている人』の集合体」にする必要があるのです。
さて、実際に、「『全体を構成する全ての人』をまとめる」ためには、次のことをしっかり行なう必要があります。
「役割分担」と「適材適所」をしっかり行なう
「全体を構成する全ての人」が「優先順位の一番」を「全体」にする
「全体を構成する全ての人」が「主体性」を持ち、かつ、「互いに協力し合う」
「全体を構成する全ての人」が「自分の役割」をしっかり果たす
「全体を構成する全ての人」をしっかり育てる(教育をしっかり行なう)
また、「『全体を構成する全ての人』をまとめる」ためには、少なからず「全体を統制する」必要がありますが、「全体を統制する」ためには、次のことをしっかり行なう必要があります。
「全体のルール」をつくる
「全体を統制するための教育」を行なう
「信賞必罰」を行なう
「抑止力」を有効に活用する
これらをしっかり行なうことによって、「『全体を構成する全ての人』をまとめること」ができるのです。
これらは、「『全体を構成する全ての人をまとめる』ために必要なこと」ですが、どのような「全体」においても必要なことなので、これは、「『全体を構成する全ての人をまとめる』ためのシステム」だと言えます。
「全体の構造」の「基礎」は、「目的」「複数の人」「システム」です。
そして、これが、「『複数の人(全体を構成する全ての人)をまとめる』ためのシステム」なのです。
これから、この「『全体を構成する全ての人をまとめる』ためのシステム」について、順番に説明していきたいと思います。
続きを読む ⇒ 「役割分担」と「適材適所」をしっかり行なう