今の世界には様々な問題があり、いつまでも解決されないままでいますが、その一番の原因は、多くの人の利害が「対立」していることにあると、私は考えています。
「国家」と「国家」、「企業」と「企業」、「宗教」と「宗教」、「民族」と「民族」、「富裕層」と「中間層」と「貧困層」、「個人」と「個人」等の間には、少なからず利害が「対立」する部分がありますが、その利害の「対立」が原因で、世界の様々な問題を、いつまでも解決することができていないのです。
人間は、全ての人が、自分の考えを持った「独立した個人」なので、全ての人は、基本的に、自分で考え、自分で判断し、自分の思うように、自由に生きたいと思っています。
ですから、人間社会において「対立」が生まれるのは、ある意味自然で、仕方がないことだと思います。
ですが、もし、人類が、「対立」に対処する術を手に入れることができなかったら、世界から「対立」は、永遠になくなりません。
それだけでなく、国家、宗教、民族といった、巨大な集団が大規模な争いを起こし、多くの人が、それに巻き込まれ、平和で平穏な生活が、永遠に奪われてしまう可能性もあるのです。
実際、今の世界には、様々な問題がありますが、それは、「人類が、対立に対処する術を知らないから」だと言えるのではないでしょうか?
このような状況を変えるためには、私たちは、「対立」に対処する方法を理解する必要があります。
そして、世界の「対立」を最小限に抑え、より良い社会を実現させる必要があるのです。
それでは、この「世界の対立を最小限に抑える方法」とは、どのようなものなのでしょうか?
それは、「人類は、どのような世界(未来)を目指すべきか」という、「人類の目的」を設定することです。
「人類の目的を設定する」など、大げさだと思うかもしれません。
ですが、世界の様々な「対立」を克服し、様々な問題を解決し、より良い社会を実現させるためには、人類を「一致団結」させ、一つの方向を向かせる必要があります。
そして、そのためには、「人類共通の目的」を設定する必要があります。
また、この「人類の目的」は、「世界の全ての人の幸せ」につながるものである必要があります。
なぜなら、もし、それが、一部の人にのみ都合のいいものであったら、多くの人が、それに納得できず、反抗するため、世界から、いつまでも「対立」がなくならないからです。
それでは、この「世界の全ての人の幸せ」につながる「人類の目的」とは、どのようなものなのでしょうか?
それは、「共存共栄の世の中を実現させ、維持し続ける」という目的です。
私が考える「共存共栄の世の中」とは、「人間」「動物」「植物」等、「『世の中に存在する全ての生物』が共に生き、共に栄える世の中」のことです。
また、それは、「『世の中に存在する全ての生物』の『尊厳』が保たれている世の中(全ての生物が、『価値ある存在』『尊い存在』として、認められ、大切にされている世の中)」のことです。
また、それは、「戦争がない」「犯罪が少ない」「いじめが少ない」「自殺者が少ない」「病死、事故死が少ない」「交通事故が少ない」「失業率が低い」「貧困率が低い」「衣、食、住等の、生活に必要なものが行き渡っている」「子供からお年寄りまで、全ての人が、健康に安全に暮らせる環境である」「教育が行き届いている」といった状態の社会のことです。
また、「共存共栄の世の中」においては、世界の全ての人が、「共存共栄の世の中」を支持する考えを持ち、「共存共栄の世の中」を維持できる生き方をしています。
また、世界の全ての国が、「共存共栄の世の中」を支持し、「共存共栄の世の中」を維持できる国家運営をしています。
また、「共存共栄の世の中」においては、世界の全ての国の、政治、経済、教育、税等のシステム(仕組み)、また、国際ルール等の、世界の全てのシステム(仕組み)が、「共存共栄の世の中」を成り立たせることができる状態で存在しています。
私は、このような「共存共栄の世の中」を実現させ、維持し続けることを「人類の目的」に設定するべきだと考えています。
「共存共栄の世の中を実現させ、維持し続けること」を「人類の目的」に設定するとは、それを、「人類共通の理念」に掲げるということです。
そして、その「共通の理念」を中心に据え、世界を一つにまとめるということです。
「共存共栄の世の中を実現させ、維持し続けること」を「人類の目的」に設定します。
そして、世界の全ての人が、「共存共栄の世の中」を実現させ、維持し続けられるような生き方をします。
また、世界の全ての地域や国家が、「共存共栄の世の中」を実現させ、維持し続けられるような運営をするのです。
世界の全ての人が、そのような目的を共有し、協力して、世界の全ての「国家」「企業」「宗教」「民族」「地域」「家族」「個人」、また、政治、経済、教育、メディア等のあり方を「『共存共栄の世の中』を成り立たせることができる状態」にするのです。
そうすれば、世界の「対立」を最小限に抑え、世界の様々な問題を解決し、「共存共栄の世の中を実現させ、維持し続けること」ができるのです。
「人類の目的」を設定しなければ、人類を「一致団結」させることができません。
また、「人類の目的」を設定したとしても、それが、「世界の全ての人の幸せ」につながるものでなければ、「対立」をなくすことはできません。
そして、それらができなければ、世界の様々な問題を解決し、「共存共栄の世の中」を実現させることは、できないのです。
「共存共栄の世の中を実現させ、維持し続けること」を「人類の目的」に設定することは、「共存共栄の世の中」を実現させる上で、絶対的に不可欠な、とても重要な一歩なのです。
私は、このような考えから、「共存共栄実現プロジェクト1」として、「共存共栄の世の中を実現させ、維持し続けること」を「人類の目的」に設定することを提案しています。
続きを読む ⇒ 共存共栄実現プロジェクト2、共存共栄のために必要な「社会の条件」を数値化し、それが満たされるように地域や国家を運営する