大和思想 一章 まとめ
それでは、ここで、一章の「まとめ」をしたいと思います。
一章では、「『大和思想』とは、どのような『思想』か」を説明しました。
「大和思想」とは、「『世の中の全ての人が、自ら率先して、普段自分が関わっている全体をまとめること』によって、『共存共栄の世の中』を実現させ、世の中の全ての人と共に『幸福』になる」という「思想」です。
世の中の全ての人は「幸福」を求めています。
ですから、「大和思想」は、「自分一人が『幸福』になること」ではなく、「世の中の全ての人と共に『幸福』になること」を「目的」に設定しています。
また、「大和思想」では、「『世の中の全ての人と共に幸福になる』ためには、世の中は、『共存共栄の世の中』である必要がある」と考えます。
また、「大和思想」では、「『共存共栄の世の中を実現させ、維持する』ためには、世の中の全ての人が、自ら率先して、『家族』『地域社会』『友人の集まり』『学校』『会社』『国家』『世界』等の、普段自分が関わっている『全体(集団、組織)』をまとめる(『共存共栄の世の中を維持している状態』にする)必要がある」と考えます。
また、人間が「幸福」になるためには、「自分の『尊厳』を保つ(『自分が価値ある存在、尊い存在として、認められ、大切にされている状況』を保つ)」必要がありますが、「大和思想」では、「『自分の尊厳を保つ』ためには、常に、自ら率先して、『普段自分が関わっている全体をまとめるための働きかけ(共存共栄の世の中を維持している状態にするための働きかけ)』をして生きる必要がある」と考えます。
世の中の全ての人が、自ら率先して、普段自分が関わっている「全体(集団、組織)」をまとめる(「共存共栄の世の中を維持している状態」にする)。
そうすることによって、「共存共栄の世の中」が実現し、維持される。
また、全ての人の「生き方」が「価値ある生き方」になる。
そして、「共存共栄の世の中」が実現し、維持され、全ての人の「生き方」が「価値ある生き方」になることによって、世の中の全ての人が「幸福」になる。
これが「大和思想の理論」なのです。
このように、「大和思想」は、「世の中の全ての人と共に『幸福』になること」を「目的」に設定し、そこから逆算して導きだされた「思想」なのです。
ですから、世の中の全ての人が「大和思想」を持って(『大和思想の理論』に則って)生きれば、世の中の全ての人が「幸福」になれるのです。
さて、世の中の全ての人は「幸福」を求めていますが、ほとんどの人は、「『幸福』になるためには『幸福になれる思想』を持って生きる必要がある」ということを理解していません。
ですが、「思想」と「その『思想』を持っている人の行動」と「その『行動』の結果起こること」は関連しているので、「幸福」になるためには、「『幸福』になれる思想」を持って生きる必要があります。
世の中には、「一見『幸福になれる思想』のようで、実際は『不幸になる思想』」がたくさんあります。
例えば、「『自分さえ良ければいい』という考え」「『自分達さえ良ければいい』という考え」「自分と他人を比較し、その『優劣』にこだわる考え(『優れている方』『勝っている方』に価値があるという価値観)」「自由」等がそうですが、そのような「思想」を持って生きていると、最終的には「不幸」になってしまいます。
人間は、それぞれが「独立した個人」なので、どのような「思想」を持って生きるかは、それぞれが決めることです。
ですが、「思想」と「その『思想』を持っている人の行動」と「その『行動』の結果起こること」は関連しているので、「幸福」になるためには、あくまで、「『幸福』になれる思想」を持って(「『幸福』になれる理論」に則って)生きる必要があるのです。
「大和思想」は、このことを踏まえ、「世の中の全ての人と共に『幸福』になること」を「目的」に設定し、そこから逆算して導きだされた「思想」なのです。
ですから、世の中の全ての人が「大和思想」を持って(『大和思想の理論』に則って)生きれば、世の中の全ての人が「幸福」になれるのです。
さて、ここまで読み進めてきた皆さんは、「大和思想」とは、どのような「思想」か、大体は理解できたと思います。
「大和思想」は、単純に言うと、「『共存共栄の世の中を維持すること』によって、世の中の全ての人と共に『幸福』になる」という「思想」、「『世の中の調和を保つこと』によって、世の中の全ての人と共に『幸福』になる」という「思想」です。
「共存共栄の世の中(『調和』が保たれている世の中)」とは、ある意味平凡で、変化の少ない世の中です。
ですから、人によっては、「そのような世の中は、退屈でつまらない」と思うかもしれません。
ですが、人間が「幸福」になるためには、「『自分の尊厳が保たれていること(自分が価値ある存在、尊い存在として、認められ、大切にされていること)』によって得られる『精神的充足、安定』」が必要不可欠ですし、それを得るためには、世の中は「共存共栄の世の中」である必要があるのです。
「幸福」と言うと、「何か、特別すばらしいもの」のように思えますが、実際は、それは、「平凡で、変化の少ない生活の中にあるもの」なのです。
人間が「幸福」になるためには、「平凡で、変化の少ない生活の中に『幸福』を見い出すこと」こそが必要なのです。
「大和思想」は、このような、「『世の中の調和(共存共栄の世の中)を保つこと』によって、世の中の全ての人と共に『幸福』になる」という「思想」なのです。
世の中には様々な「思想」がありますが、「大和思想」は、世の中の「調和」を重んじる、「『和の精神』に則った思想」なのです。
一章では、まず、このことを覚えてください。
「大和思想」は、「和を以って貴しと為す」のです。
大和思想とは
世の中の全ての人が、自ら率先して
普段自分が関わっている全体をまとめることによって
共存共栄の世の中を実現させ
世の中の全ての人と共に幸福になる
という思想である